インフルエンザでなきゃ恋

マジカルマジカル

誰も喋ってはならぬ!をしゃべる。

11/27(日)本多劇場 
加藤健一事務所 vol.98 誰も喋ってはならぬ! マチネ を観てきました。

 
メモ
・雉も鳴かずば撃たれまい
・ネタバレとか全然配慮しない



巡ったチャンス

時は遡り11/8某お誕生日イベント発生の告知…
欲の深い私「あれこれ梯子できんな?」
この金欠の最中、一瞬でチケットを取り日曜の下北沢に向かう計画を立てました。
Yちゃんが偶然チケット持ってる日だったので上乗せさくさくパンダ。


あらすじ

フランスのとあるアパルトマンの一室。
ある日、長年探し求めていた貴重なレコードを遂に手に入れたミッシェルは、大興奮のうちに帰宅する。
念願のレコードを堪能するという夢にまでみた一時に胸を弾ませ、早速ステレオのプレイボタンに指を掛けるミッシェルだったが、こんな時に限って次から次へと邪魔が入る。

深刻な面持ちで「話があるの。」と詰め寄る妻のナタリーを何とかなだめすかし、再び腰を落ち着けようとするが、今度は工事に来ていた配管工のレオが、水漏れしてしまったと大騒ぎ。
さらに離れて暮らす息子のセバスチャンは、妻に呼ばれて帰って来るなり常軌を逸した発言を繰り返し、水が漏れてきたとやって来た階下の住人パヴェルは、空気を読まずに居座る始末。
ついには愛人のエルザまでもが「大事な話がある!」と押しかけて来る。

よりによってどうしてこんな時に?? 僕は今それどころじゃないんだっ!!

やがて親友のピエールが現れ、事態は修羅場へと転じる!?
果してミッシェルに待ち受けていた結末とは・・・??

加藤健一事務所 公式サイト
http://katoken.la.coocan.jp/98-story.html
より引用

感想

正直、いつものような情緒不安定な感想を書くんだろうなあと私も上の下書きを準備していた先週は思っていました。一応、ちゃんと書きますがうぅん…お芝居というかこれは私の精神衛生上の問題だということはご留意ください。

まさかの題材NGだった。私が。自分のNGよく忘れる。
不穏な生い立ちをしているもので(その割には明るく育った方だと思ってます(*´∀`)=3)…と言うか引き込まれたからこそ憂鬱なのだと思います。上手い人がやればそこはまるでリアルでした。なんだか当時のことを思い出して、起きてるって思われたくなくて寝たふりしてたなぁ…なんて思ったり。

淡々と登場人物を説明をしていくと

ミッシェル(加藤健一)…
探し続けていたレコードを発見。人生最良の日と思われたが悪夢に見舞われる。嫁の親友と不倫中(半年)

ナタリー(島田歌穂)…
ミッシェルの嫁。数十年前に旦那の親友と浮気(2週間)する。そして子供できる。なんとなく旦那の異変(不倫)に気付き今回の騒動起きる。

パヴェル(渡辺徹)…
ポーランド人。ウィスキー好き。this is KY

ピエール(天宮良)…
パパだけどパパではない。。ナタリー今でも好き。

エルザ(加藤忍)…
ナタリーの親友。ミッシェルと浮気してる。

セバスチャン(中村龍介)…
ミッシェルとナタリー…いや、ピエールの子供。「ファッカーズ」の「ファッキングラット」さん。決してクッキングラットではない

レオ(新大久保鷹)…
配管工のポルトガル人(無許可)大きい


緻密で細かい中に圧倒される精密さの有る舞台です。ロジックが本当に美しく思えます。
細かい話は抜きにして悲しくなりすぎた要因ことミッシェル。
前半のミッシェル、後半のミッシェルと私の中では区分します。

前半のミッシェル…29年間可愛がってきた息子(セバスチャン)がネズミ生で食べようが自分の音楽を否定されようが結構なんでもいい温和なパパ
後半のミッシェル…どうでもいい。才能ない。0(ゼロ)。目を覚ませ。そして帰れ。

なんだこれ。どうしてこうなった

もう信じられないくらい悲しかった。いや、なに、凄いの。父親に突き放される子供の顔をしてるセバスチャン。呆然としてるの。
多分可愛がられて育ったんだと思うんですけど、ずっと自分のことを透明人間だと思う(程度のオツムが有る)くらい、父親に愛されていないと感じる。
私座ったのが上手側だったのですが登場してすぐにウィスキーを飲みに来るセバスチャン。受話器が引き出しに入ってるのを首を傾げてカチャン。とちゃんと戻すんですよ。あぁ、育ちのいい子なんだなこのクッキングラットちゃんっては思ってたんですけどね。父親から「留守電聞いた?」って言っても濁すしパパレコード買ったんだよ~~~~って見せに来てもツーンとしてるし。なのに実際は留守電聞いて喜んでた様に見受けられ(言えるくらいきちんと言葉を覚えている)て、グシャァって顔くちゃくちゃにして泣き出すセバスチャン。ただ5歳児じゃないか…とぼんやり。自分の部屋が改装される事になんで?と思う程度愛着は有って、家具のことぺたぺた触ってシールを撫でていてころりん、とベッドに寝っ転がって丸まってみたりして、言われた言葉の意味を考えていて。
分かんないから好きな様に言うけど、馬鹿なのかほんとにこの子?と思いました。甘えベタだったのか、子供の本能で嗅ぎ分けて離れることを悟った敏い子なのか、いずれにせよ大切に思われていたと愛情を感じないはイコールにならないっていうの…すっごく分かるので息が詰まりそうでした。パパのこと凄く好きで(多分前提としてママのことももちろん大好き)本当に分かってないのかな。本当は分かっててそんな顔してるのかな。どうしよう、分からないって仮面を付けるには笑顔が可愛すぎる(苦悩)って感じでした。
「ランチは一緒に出来ないって伝えて」とドアノブを握りながら言う彼が心底なのか、敢えてのズレなのかは判断が着きませんが(心底であると願いたい)…少し悲しそうに「愛してるよ」なんて笑うセバスチャン。地獄の果かと思いながら泣いた。とりあえず辛い。ドライアイで目に刺激を受けながら更に泣くから本当に辛い。しんどい。私が勝手に感じてるだけだから正解~も不正解~も分かりませんけどし~~~ん~~~ど~~~い~~~。

キャラクターに感情移入して自爆するパターンのやつでした。人間ダメですね。

中村龍介くんを観たいがために行ったのです、彼はしっかりとしたダメ息子でした。いつも垣間見える「中村龍介の演じる○○というキャラクター」ではなく「セバスチャン」だったんです。凄く成長…と言うには失礼かもしれませんが、進化の様なものが垣間見えた様な気がしました。なんとなく、Yちゃんの言いたいことはこれなのかなぁ…と考えながら意識遠くしていました。


悲劇の上に成り立つ喜劇は私には未だ強すぎました。周りの観客の方が笑うたびに「お…大人や」と思ってしまうのです。いやあ、あれが笑えるのはなんかやっぱり、幸せな人だからだろうな。
終わった後「なんでレコードパヴェルは二流みたいに言ったの?」って質問を投げかけたらYちゃんが「国の違いじゃない?」と言ってくれてハタとしました。お国柄。という認識を出来ないで居るのが日本人というか島国のお家芸だなと感じました。


加藤健一さんのミッシェルはとても自分勝手です。正に「Me Myself and I」。ぶっかけられたお水が滴るその様すらミッシェルとして生きていてなんか…憎しみすら覚える人でした。演技ですよ?分かってるんですけど。なんでこんなこと言うの?言えるの?!を沢山思ってしまって暫く感情抜けるまでに時間がかかりました。

あと心底お前何観てんだって感じかもしれませんが島田歌穂さんの瞳が凄く大きくて…なんて大きいんだ…いや顔が小さいのか…?とにかく瞳が大きい。と開始暫くは目に夢中になっていました。

パヴェルは隣人でも下の階でもいーーーやーーーだーーーーーーって感じのなんというんでしょう…悪い意味で天才であろう人。

ピエールは私と結婚して欲しいとりあえず。ピエール。ピエールみたいな人と結婚したい。

エルザ様のスカートの中を見たくて必死な私をお許し下さい。

レオは最初本当に大きくてなんか中にもう一人いらっしゃるのかなーと足元見てたくらいです。


そうなんというか…キャストに対しての感情が全くない素晴らしい舞台でした。全員が全員「登場人物でしかない」のです、凄くいい意味で。上手くは言えませんけど…なんでしょうね。息をするのが辛くなる、凄くいい舞台でした。龍くんが出ていなければきっと足を運ぶキッカケはなかったと思うから…素敵な機会をくれてありがとう、龍くん!!!可愛いこねずみちゃん。なでなでさせてくれ!!!!


舞台は無事終幕されたので追記

龍くんのブログで零れ落ちるようにちょっとずつ明かされていく情報を思っては、また落ち込んだりして悲しい気持ちになったりもして。味わい深い舞台だったなぁって思います。龍くんの考えるセバスチャン像が明かしてもらえることで色んなことが垣間見えたのでとてもなんでしょう…セバスチャンはハリネズミちゃんだったんだなぁ…と思います。トゲトゲの中は柔らかいんでしょうね…とてもふかふかとした…これは龍くん本人にも言えることですが…とっても、優しい人なんだと思います。可愛い可愛いネズミちゃん。ゆっくり人生を見つめ直せるといいなぁ…と、来年30歳になるであろう子ネズミちゃんを思いながらこれにて追記も終了したいと思います。
本当に、見られてよかったなぁと思える作品でした(12/9)




なんか美味しい写真載せようとしたけどコーヒー載せておきます。
今度は下北のおしゃれカフェに行きたいなあ。
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おわり~~~~~~