インフルエンザでなきゃ恋

片側にはにくしみ、もう片側には愛がつまってるの

武士悔い無え!(忠る)

2020年12/28(月)~31(木) 明治座 
チャオ!明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵討入・る祭』を観てきました。
 
メモ。
・アゲリシャス
・10周年おめでとうございます。
 
 
 
 
 

 
 
 
 

ガイドライン

 
あけましておめでとうございます。
今年もおつかれさまでした。
 
le-himawari.co.jp
 
4回目のこの体の感想、「また行くんか?!」となっているのは誰でもない
危ぶまれたり、突然だったり、降板だったり代役だったりと色々有りましたが10周年という祝い事の席にる・ひまわり×祭シリーズの「核」とも言える忠臣蔵題材が演じられたこと、この状況下で完走出来たこと。またそれに参加できた事を大変喜ばしく思います。
私にとっての祭りはもう年中行事の一部で、意地汚過ぎるから「諦める」という選択を出来なかったし、そんな私の我儘を許容してくれた家族も会社も心が広いなあと思いました。大丈夫、「分かってるよな?」ともちろん圧かけられてます。まあ多分会社辞めても行ったが。もういい加減落ち着きたいとも思ってます。でも何が悪いってコロナが全部悪いから恨むべきは発生源で起こった何かでしょ。日常を奪ったこと、絶対に許さないからな。
 
 
 

全体感想

 
今年のWはサッパリしてるな!!と拗らせ過ぎた兄弟や主従を浴び続けた後の2020年赤穂ツートップを見て思いました。と言うか赤穂ツートップが拗らせてるのは見えない誰か過ぎてもう駄目なんだよなと崩れ落ちる結果と相成りました。
 
開幕武士悔いねぇがあまりにも可愛すぎてとうとうるひままで手を洗う歌出してくれたと沸いた。*1
アゲアゲリシャスで脳が吹っ飛び、初フライングに涙が滲み、ケチな御家老と喧々諤々赤穂藩にほんの少し見える歪、打ち込まれる2020を彩る情勢弄り、滲む幕府の思惑と刃傷沙汰、突如やってきたGet Wildと踊り出す浅野・片岡・綱吉・吉良・近松(いや面子ぅ!!!)
2幕であっさり沈んでいく空気と色、舞う白、赤、桜色。赤穂の藩士が赤穂の浪士になっていくのをあんなポップに歌に乗せるるひまは鬼畜だなあ。って感じでした。月と桜でオタクを病ませるんじゃない。
 
気怠げに色気全開の大石内蔵助るろうに剣心寺坂吉右衛門。心根の真っ直ぐな浅野内匠頭長矩、弱くて情けなくて可愛げの有る片岡源五右衛門。ちょっと面倒な堀部安兵衛にちょっと鬱陶しい高田郡兵衛。内蔵助の懐刀の大高源五にやたらめったら顔の良い歌舞いちゃう富森助右衛門と可憐な妹富森喜世。キラキラ武士こと磯貝十郎、そしてタマ。揺らがぬ決意を胸に決めて簡単に膝を折る吉良上野介義央さまと孤独と向き合う徳川綱吉に舎弟の柳沢吉保、極妻よろしい信子さまと腹の底が見えないが二人、やたら陽気な近松も二人。
人物も少なめ、時間も短め、お話もギュッとテレビサイズでお送りされた今祭り、凄く軽くて気持ちが楽だった。
 

大江戸との差異

るひまのオタクは礎として別の世界線忠臣蔵を重ねていたかもしれない。
だからこそ…?登場人物は全く違う方面から描かれた。絵図面を盗んだ金右衛門も、足を挫いた惣右衛門も居ない。主税ちゃんも居なければ不破も居ない、敢えてその辺りの面子を省いて見えて来なかった世界観を作った様にも思う。黒幕は吉良の向こう側の綱吉に成り代わり、寺坂はそもそも寺坂ではなかったというif。当然、全くの別物に仕上がった。上様に溺愛されるのは柳沢ではなく信子だし、源五右衛門と殿は兄弟でありしっかり主従の様だった。るひまのオタクが愛してやまない大江戸の様式美を敢えて削り取った新しい世界を見せられて初めて、これが「忠る」なのだと認識した。それで良いと思う。意思を感じる作品だった。
 

蕎麦屋が多かった

個人的に一番泣いてしまったのは内蔵助と喜世のシーン。
この二人の中の人が十年後も二人のシーンで交わるなんてそんなの夢じゃないか。板垣さんも人が悪いぞと初日に泣いてアイラインが死んだ。
ぼたぼた泣くツートップの涙に滲む意味を考えては、こみ上げるものが有ったのもまた事実。赤ちゃんみたいに顔をくちゃくちゃにして泣く家宣さまと綺麗に泣く内蔵助の対比もまた美しかったなあ。そりゃ皆蕎麦啜る。
 

描かれた悪

今作における悪役とは誰なのだろうと考える。
見ようによっては一番の悪は家宣さまなのかもしれない。全ての引き金であり、全ての元凶なのかもしれない、る・ひまわりが今年度送り出してきたifには性悪説がいるなと思う。
良くも悪くも寺坂(家宣さま)は自分を信じたし、他人を信じきれなかった、けれど群れることを慈しんだから仲間を欲してしまった。
大石は自分の信念で疎まれることも気にしなかった。浅野は素直過ぎた。源五右衛門は自分を過信し過ぎたし赤穂の藩士は殿も大好きだったけど自分も可愛かった。徳川の底知れなさは自分本位以上に根底にあるお互いへの愛の空回りだし、吉良さまは愛する妻のためならなんでもした。帝は私腹を肥やすために全てをかき回した、近松は………歌が好きだったな。近松に関しては当事者とは言い難い立ち位置だし語り部なので悪と呼んで良いのかは分からない。
皆自分勝手だなあと思った。郡兵衛は協調性が有るように見えてとても自分中心な生き物だなあと思った、というかなんとなく悪く書かれ過ぎていた様な気もする。援護する部分が少なすぎて可愛げがなかった、ビジュアル含めて谷戸さんキレイなのに何故そうなった。
悪は正義だし正義は悪だ。いつだって世界はラビウルなのだと物思いに耽った。
 

忠る自体は罪な作品だなと感じた。
見え方、思いの入れ方次第で患う作品なのだろうと。自分がケロッとしてるのは誰の気持ちにも寄り添えないからなんだろうな。患うから面白いという訳ではないし、面白かったと思ってる。ただ私も患いたくはあった。
感情移入するというのは深度みたいなもので、四六時中それを考えているか居ないかくらいで作品の制度とは関係ない。でもきっと、忠るに関しては一度見て幸せな作品、という位置付けでいいと思ってる。だからこそ忠臣蔵が愛されてる気もするし、今後も紡がれていく作品なのだろうと思う。
観に来た友人たちが全員泣いて楽しかったって笑ってくれるのが嬉しくて、どの立場での感情なのか分からなくなった。舞い散る紙吹雪の雪と桜を見上げながら、色んな事を考えていた。小林且弥氏がそこに立っていて、紙吹雪が舞っていて、凄く非現実を感じた。VRの様だったとツイートもしたのだけど本当に、そこに居ないのに在ったと表現したかった。実在しない美しさがそこに居た。鞄をひっくり返したら紙吹雪がぺらぺら溢れ出てきた。じんわりした。
 

10周年の宴

勝手に受け取ってるだけかもしれないけど10周年たる所以が撒き散らされており、勝手に懐かしくなったり何かが滲んだり、表現だったりビジュアルだったりセリフだったり音楽だったり、あちこちでそれを感じることが出来て…過ごした日々を思う。勿論作り手にとって我が子であろう作品は、私にとっての掛け替えのない支えでも有るのだからしょうがない。愛おしいと思う作品が毎年増えていく、そんな空間に居られて無性に溜まらなくなった。愛おしいなと思った。
 

やーグダらんなぁ

グダってたが?*2
徳永ジュディオングパンチキックダンボ電柱冷蔵庫冷蔵庫ファミリータイプIKKOさんと自由にやってて大変良かったです。引き出し。一番笑ったの百名八戸コンビだったので一生やってて欲しい。八戸さんはコンビで輝くタイプなんだろうなと思う。小早川くんはずっと何言ってるのか分からない。
 
 

本作における個人的消化不良

赤穂と幕府の内通

筒抜けじゃん(基本)。どこで漏れてたの。出てない誰かなの。飼いならされているものだから突然牙を剥く誰かを想定し過ぎて出てこなかったので「あら?」になったオタク。ただの回収されない伏線ならそれで良いけどあの中の誰かがもしかしてなら本域のホラーだし多分大高だったら大石が泣くのでそのエンドは遠慮したい。
一年家宣さまが見つからなかったくせに源五右衛門がやってくるの吉良さまに即バレもしくは予想の範疇やんけ。あんな頑張って文置いていったのに一瞬でバレて挙げ句最悪の事態招いちゃった源五右衛門の気持ちを考えろ。こちらはモンペだぞ。
 

魔法の取り扱い

魔法を使えたのは多分源五右衛門殿だけだった?信子さまも?見ようによっては寺坂もか?(自分自身に魔法を掛けた様にも)まあ私は人の言葉こそ魔法であり呪いであると思っているので人間は皆知らずのうちに魔法使いだろうとは思いますがね。信子の薬の云々もパキっとせず想像の余地を残した形だったなあ。まあ、受け取り手に委ねられているなと言う感じでした。
 
ちょこちょこある「ん?」は有れど綺麗に仕上がってたなあ今祭。ピンクライトも必要に思えるから不思議だ。
 

あの人

こんなにも居ないのに居るなんて卑怯な人だなと思う。愛しかないなんて狡すぎる。文句の一つも言いたくなる、誰一人忘れてなんか居ない、忘れることの出来ないもう一人の寺坂。今日も皆大好きだよ。憎たらしいくらい好き、狡い。
 
 
 

個別

寺坂吉右衛門徳川家宣)/平野良

相変わらず私は平野氏の事天才なアイドルだと思っている。にぱぱ~って出てきた寺坂くんは皆の中心に居たし能成ちゃんでもあった。光秀でも有ったし、チラッとシャーリーでもあった。ふわふわ、にこにこ、大石と皆に仲良くして欲しがったし、ずっと寺坂で居たいとさえ思っていた反面、眠れぬ夜を過ごしながら頭の中で響く声に苦しんでいたし、元の名前に戻ることも拒んでいた。皆と居たいと最後まで意見を曲げなかった次代の将軍さまは、桜舞い散る中で涙で腫れた目で未来を見据えていた。
源五右衛門を誑しているところを見た辺り、懐に入り込むのが元来上手なのだろうと思う。正義が暴走して周りから遠巻きにされて知る孤独が、酷く彼を蝕んだのだとしたら…挫折とは苦々しく、正義とは罪だなと思う。
綱吉は彼を「殺さず壊す」と表現した。人一人の形を崩してでも、自分の座を守るために。そんな風に憎らしく思うほど、家宣さまは綱吉公から見てもキラキラしてたのだろうなと思った。ぐちゃぐちゃにしてやりたくなるくらい。憎悪が凄いよねこの言葉。
冷ややかとも言えない様な無の瞳で文字通り壊され親友に斬りかかった家宣さまの心中なんか知る由もないのだけれど。彼のたくさんの後悔が明日を作るのだと思うと、今生きていることを感謝したくなった後世の我。あまりにも出来過ぎてた。二年連続で明治座0番に立ってくれて嬉しいって気持ちで一杯。寺坂みょんが大好きだみょん。
 

大石内蔵助小林且弥

壮絶な色気をぶちかましながら大薮丘にデレデレな人って印象で100埋めてしまった器用な人。
普段どおりツンデレ枠で安心してしまった。新春のDVDで不破に一目惚れしてしまって早幾年、板垣恭一に100点の男と呼ばれた天才は相変わらず天才だった。ただちょっと大薮くんの事好き過ぎだった。今の且弥さんのメンタルを心配しています。
質素倹約サランラップは伸ばして三度使えの昼行灯。キレッキレの昼行灯。一力茶屋に行きたい昼行灯。お金を払ってコミュニケーションしたい昼行灯。
家宣さま、なんて言いながら、振り返って「寺坂」だなんて、「仲間」だなんて呼べちゃう悪い男昼行灯。オタクに結婚したいって言われまくるもうちわを見て照れちゃうしファンサ出来ない神奈川が誇るMC。皆大好き小林且弥氏が演じたのは、そんな彼が滲んだ捻くれた昼行灯。殿のことも藩士の皆も大好きな、可愛くて酒癖の悪い御家老だった。好きじゃんそりゃ好きじゃん、柳沢を柄で引かせる男。
 

浅野内匠頭長矩/小林賢祐氏

ピュアで優しい可愛い殿。素直で口が過ぎちゃう殿。皆に愛されて育った殿。作品として成立し過ぎてて、異変がないことが寧ろ怖かった。代役…と称するには出来すぎていたから胸を張って欲しいと思う。素晴らしかったです、本当にありがとうございました。
安西くんの殿はどんな殿だったんだろうなあ、と私達は知らないから思う。表側に出てきた小林殿に滲んでいるのかな、なんて思う。タマを背負って踊る紅蓮華にきゅんきゅんする、なんで源五右衛門と殿直ぐタマを背負うのじゃ。
 

片岡源五右衛門木ノ本嶺浩

 
この源五右衛門、ヒロインムーブしてた。
 
出オチ…チラシの伏線回収を一人で背負わされた男木ノ本氏。はーどっこいダンスかわいすぎて脳みそ溶けた。
殿を愛し、大石に反発し、部下(同僚?)に少し調子に乗られと見事な下寄り中間管理職。空も飛べるし猫とも喋れる。殿のことも家宣さまの事も自分のせいだと気に病み続けていた、小さくなって、タマを抱いて。討ち入りするぞと言われれば天を仰ぎ泣いた。殿のために漢になりますと言ってあの惨状を招いたのは自分のせいだという自覚が在ってとても良かったです…じゃなきゃ危うく嫌いになるところだったよ源五右衛門のこと。「置いていかないでよ」、「嘘じゃねーし」、「全部俺が悪いんだ、俺が長矩の側を離れたから」なんて言う。他人を理由に人のせいにばっかすな。そういうとこやぞ。
 
敢えて、と言っても良いなら「嫌われかねない役どころ」だったと思う。彼の正義に振り回された家宣さまを思うと是として良いのか分からない。それでも「長矩のため」なんて言っちゃうところが彼の弱さで、後先考えない行動は片岡としての動きとしては稚拙な気もした。貴様三十六歳やぞ、落ち着け。
…まあ、とは言うものの自分が近しい年になってやっと分かるんですけど精神年齢なんて一生上がんないからそんなもんかもしれん
 
ビジュアルこの世の美を集めきった?大丈夫?嫉妬されないどこぞの神辺りに?って心配するくらい可愛い覚えの有るマフラーともしゃもしゃポニテウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアって勿論発狂しかける。合言葉は皆まで言うなです。分かるな、そうだ。
 
毎度毎度みねくんの話をする時指先の話をしてしまうんだけどすんごい寂しがりの手で愛おしくて気が狂いそうになった。ずーっと不安そうに曲がった指先は迷ったり、落ち込んだり、自分を恨んだりしていた。タマをぎゅってして初日腹鷲掴んでたし鼻もぎそうだったし足伸びそうで落ち着いてと思ってたけど二日目以降足とお腹で耐えてくれてて源五右衛門殿優しい…ってにこにこした。臆病な子供みたいな動きをしていた。この源五右衛門は14歳かな?ん?
とっぱじめのぶいぶいしちゃう源五右衛門と潜入前の源五右衛門同一人物か分からなくなっちゃうので表記ゆれ激しくて頭困惑するんだけど叱られたら言うこと聞くタイプの跳ねっ返りなのかな。で着地した。まあ片岡という存在は殿の最期を見た男なのだからこの辺ぶっ壊れてても不思議ではない。魔法使えるようになっちゃうくらいには。
彼の通した筋はあくまで「浅野内匠頭長矩への忠義」なのだと解釈してる。じゃないと分からん。梯子を振り回しながらとてとてしてた時は単純に心配したけど家宣さまに会えた時の笑顔でどれだけ気に病んでたかとかも推し量れては~~これだから木ノ本さんって可愛げ有る役に~~~あ~~~~う~~~~な~~~~って去年一昨年とやたら強い役だったのもあってニヤついてしまった。ふにゃけてるのも好きだよ、似合う。梯子を持った時にはもう迷いの類は消失していて、彼の目前にあったのはただ一つで。空を見上げて嬉しそうに笑う源五右衛門殿、どうしようもない人だった。殿のために生きてた。
 
板垣さんが良しとしなかったのかセオリー通りなのか、片岡ってハンマーのイメージあるので梯子箒殺陣とバラエティ豊かで面白かったなあ。綱吉公に斬りかかった瞬間人生の悲願が達成されかかったものの見事に相手にされてなかったのでそう言うところも好き!!!!ってなりました。辻本殺陣に追い付けるのはいつの日やら。がんばって欲しい。みねくんの刀は軽そうだ。
 
いやまあ、彼が見たくて私はオタクをやっているのでそんな彼がまた新しい世界を見せてくれて嬉しい限りです。今日も世界一輝いてる。見上げて笑うその笑顔、ただひたすらに守りたい。
 
「期待しとけ待っとけ」
 
ジワ。ソワ。
 
心労もきっと大いにあっただろうけど、やりきってくれてありがとうみねくん。声も保って良かった。何度でも観たい、何度でも目に焼き付けたい。そんな俳優あなたしか知らないので、私は。
 

柳沢吉保/蒼木陣氏

よく動きよく努めよく従う綱吉さまのわんわん。上様に仕えている以上に夫妻を愛して止まない忠義を一番感じる人だったなあ。色んな舞台を経てここまで来たんだなあと進化し続けている蒼木くんを見ながら思う。いただきまーすって言った時は古傷が痛んだがコテンパンにやられた上で許容されて抱き寄せる動きに「恋は厄介だな」なんても思った。笑い上戸で可愛い。
 

東山天皇/松田岳氏

気の些か狂ったエルフの王。
私松田くん怖いんですよ強すぎて。あと目がマジで。顔が整い過ぎてて本当に怖い。迫力怖い。あの顔で除夜の鐘やってるから本当に怖い。
 

東山天皇/前川優希氏

松田帝より人間味のある帝。
いしちゃ~~~~んてにぱにぱ笑ってやってくる幼稚め帝。言葉が通じそう。大石とは前川帝の方が気が合いそうだなと思った。動きが大きなわんちゃんでかわいいねえ。
 

大高源五/大薮丘氏

小林且弥に愛されし男。
吸収率と伸縮率がとんでもなく良いんだろうなあと思ってる。あとSNSがマメで凄く良い子だなあと思う。やたらめったら今回可愛くて小動物感にぐわぐわされているなどした。大石を補佐する面が強くて、ニコイチ状態だなと思ったら徐々に披露されていった二人の異常性……いやあ、可愛いね。器用でようござんした。
 

富森助右衛門/小早川俊輔氏

顔がいい。
なんかもう全部どうでもよくなるくらい顔がいいのに殺陣も上手い。困る。お兄ちゃん可愛い、十郎の良き理解者で可愛い、いつでも一筋縄で行かない役どころなのに嘘が吐けない身体なの矛盾にぶち殴られてて愛おしさしかなくて可愛い。良い。新年の挨拶で座長やりたいって言えちゃうそんな貪欲な君がとても良い。ウェイだーーーーーって走って逃げたくなる毎度のことだけど。声も顔もいい。
寺坂みょんブラボ~~~~って言う助右衛門可愛いみょん………。
 

富森喜世/井深克彦

顔が好きなんだよもう逃れられないくらい。ヒロイン、顔が良い。あなたの信じる道を真っ直ぐ進んで欲しい。キュンです。
 

高田郡兵衛/谷戸亮太氏

不憫だった。のんちゃんメイクには悪意を感じている。
 

磯野タマ/加藤啓氏

今年も自由で格好良くてしれっとしてるし調子こきまくって味占めて悪ノリし続けちゃうみねくんに「そういうとこだぞ」って言ってくれる啓さん大好き。
 

堀部安兵衛/林剛史氏

喉の不安にハラハラしながら、上手いなあ…って多方面で感動していた。薄汚くて埃っぽいのに綺麗とはこれ何事か。
 

吉良上野介/伊藤裕一氏

誰に聞いても吉良が好きっていう、分かる。
恋されるために生まれてきた男だったな。まあ妻一途なんですけど。最初から最後まで徹底して我が為の正義を貫く悪で気持ちよかった。他者に流されずに目的を果たすためなら何でも犠牲にするその姿勢はある種の正義でしかなかった。最早義であった。描かれ方も相まって愛されてしまうポジションだったけど偏に皆スマートな立ち回り、差し込まれる毒、上手すぎるダンスといい声と愛嬌と寧ろ何を持ってないんだろう伊藤さん。るーちゃんに呼ばれなくてもいいよ……そこ、泥濘だから止めときましょうと言いたくなるオタクであった。
 

磯貝十郎/百名ヒロキ氏

ええ子。
ぜくしぃを掲げる喜世をすり抜けたり、「この苦しみももうじき消える」なんて言ったりする、残りの時間を分かる人、だったのだと思う。凄く良かったな百名くんの十郎さま。喜世に愛されていた男。百名ボーイはええ子。
 

近松門左衛門大山真志

楽しそうに歌うんだよなあこの人…。本当、身体から楽しそうで狡いなあ…って思うんだよな。大山くんの香水も紅蓮華もすっごい好きなんですが一番キラキラ武士が好きで…皆に対するアプローチ…安郡に対して巻だよ、ってアピールしてくる仕草があまりにも好き。良すぎる。こんなの楽しいじゃんねってくらい歌が跳ねてて気持ちよくて大変良い、よよいのよいよい。大山くんの歌は良いな愛しいな。
 

近松門左衛門/原田優一氏

紅蓮華で明治座の天井突き破らないかめちゃくちゃ心配した。優ちゃん近松愛嬌が有り過ぎる。
 

徳川綱吉/辻本祐樹氏

皆大好き犬公方。(猫派)
るひまが辻本くんをこのポジションに置いてにこにこしてると思うと正解なんだけれどもそうなんだけれども。
芯の有る悪だった。その半面、とても優しい悪だった。ずっと悪夢の中に居たのだろうなと思う。柳沢のことも、信子さまの事もお好きだったのだろうなと思う。信子さまの言う「死」が「心穏やかな場所」という表現、胸が軋む。傍らに居た愛する妻にそう言われてしまうほど孤独だったのかと思うと、家宣を追い詰めた先には「自分と同じ孤独を飼わせたい」のかもしれないなと感じている。信子さまも、柳沢も居たのに。人の心を持った方の辻本くんだったので良い。愛を持って悪を振りかざした悪に染まりきらない犬公方さまだった。きっと、向こうでも手を繋いでいるのだろうと。文箱に入れた信子さまからのお手紙、愛が沁みた。
殺陣が美し過ぎるし速すぎる。SE置いてけぼりにしてて辻本祐樹の真骨頂を見た気持ちでした。
 

鷹司信子/水夏希

強すぎる。そして愛していたのだなあ、綱吉公を。しっとりしてて良かった。
柳沢が「信子さまの薬はまるで魔法~」という台詞も有るので薬学に成通していたのだろうか、と首をかしげる箇所も多かった。実際上様にも吉良さまの奥方にもお薬を煎じていたみたいだし処方箋も読めるようなのでそういう世界観だったのかなあと思う、綱吉周りは頭が働いていない。
 

安西慎太郎氏

安西くんの殿、観てみたかったです。
 


愛されてるねほんと。
 
 
 

2部

煮汁プロジェクト

友達に「主演かと思った」とセンターに並ぶ二人を見て言われたの一生笑う。そうだね…ある意味主役だね。
(煮込んでよについて)小林座長「ベテラン勢は手を抜くな。ちゃんと仕上げてきてるのいぶだけじゃないか
ベテラン勢のセンターが噴き出していて愛おしさ。
 

ソルトマン

相変わらずネジ跳んでんなと感心した。初っ端から場所間違えたりミスしたり上手くいったと思ったら袖で太鼓落としちゃったりして愛すべきぽんこつ集団だった。大薮くんの身体が良いって言う且弥さんは落ち着いて欲しい。
 

赤穂浪士学園

シテンホホホホホ()から常勝
回を増すごとに変顔をする源五右衛門を誰か止めてやって欲しかったが最終的に止めてくれたのはジョーカーだった。ジョーカーに笑っちゃうみねくん、この世で一番可愛い塩のサーブ打つ
 

門左衛門と!

有る一定の人物が強く浮かび上がる仕上がりの末、アーカイブでミュート機能を駆使された愛すべきブラック企業渾身の逸品。なおご本人に筒抜けの有様。
百名ボーイがきゃわきゃわのきゃわだった。上がり続けるテンション。ミュージカル界から颯爽とやってきてくださる平野さんと大山さん、可愛いの極み。
 

元禄ストレイドッグ

全員ずっと様子がおかしくてグダグダで誰を見てもいつも揃ってない。菱川師宣氏が笑っている時は自分でもこらえきれないくらいミスってる時。
回を増すごとにおかしくなっていくヤナ、毎回連れ出される光琳、基本的にダンスと歌NGの松尾芭蕉尾形光琳大好き)、と紫吹淳に振り回される犬の帝王は絶対君主である。
大薮くんを大好き過ぎる小林座長、そのうちどうにかなるのではないかと不安になりました。
30夜の平野司会からの告発と言い、オン・ミー・CHU♡でのストーキングと言い、何処行ったるひまの結婚したい俳優ナンバーワンはよぉ!?好きだが。
 

超鈍行

松田岳と小早川俊輔を止めろ。平野くんがぐったりしておりこき使うのをやめろと思った。
常にぎゅーぎゅーコンビも可愛かったが女性専用車両の彼は二部になると螺子三本は飛ばしており俳優生命に迫る危険についてご一考願いたい。
揖保の人の顔の良さと奇天烈なギャグがリンクせず「その美しい顔でインリンオブジョイトンネルとは何事なのか…?」と宇宙猫顔をした30夜。明石家たこべえ師匠に関してはもう怖い以上の感想がない。
 

煮汁選抜

ローテーションバレとるバレとる。
かわいこぶりやがって、好きだ。縄跳びの動画見て跳び方研究しちゃうくらい悔しくてグレたみねくんが愛しいだけで狂おしかった。そういうところが本当に大好きだぞ!!!!!!!!!!!
あんたは主役や、煮汁や。見返ってくれ。
煮汁しに行くのに鰹節を誰かに預けるというシーンが関係性が見て取れるので最高に愛おしいんだけど28の夜に辻本くんの鰹節を舎弟がサっと取りに行ってたの可愛すぎて泣いてしまった。嬉しそうにぴょこぴょこ跳ねてるみねくんを見るとぶっちゃけもう嫌なこととかどうでも良くなってしまう。
 
 

ゲスト

相葉裕樹

出し物を見ながら嫌そうな顔をするんじゃない。
 

紫吹淳

るひまじゃ紫吹しか勝たん。姫たま一生るーちゃんを愛して欲しい罪深い女帝だった。大暴れして明治座を宝塚劇場にして帰った姫。姫の回のおかげで啓さん富士山をすっぽ抜けていることが分かってしまった。
 

中村龍介&佐藤貴史ペア

去年で一番笑った、ありがとうさと兄とスモール氏。
龍くんの木ノ本くんがんばってー♡」にどれだけみねくんが喜んだだろうと思ったら泣けた。ちゅんとしてて可愛かったさと兄。また会いたいさと兄。
 

内藤大希氏

公式表現だったるひまの笑い袋こと歌うまゲラ男。楽しそうで何よりだ。
 
二部のことは顔の良いお遊戯会だと思って見てたから微笑ましささえあった。紫吹しか勝たん。2020年12月29日はるひまの公用語に「無茶振りをする人=紫吹」が加わった記念日。
 
 

カウントダウン(した)

小林座長曰く「るひま時間」が存在していたため、我々は明治座で今年も年を越した。いいな、外に出たら2021年だという気概に沿い、「あけましておめでとうございます」と外に出た際昔馴染みと挨拶を交わしました。るひまのオタクは従順すぎる。
平野くんの挨拶で一瞬でみねくんが泣いてしまったので勿論オタクの涙腺も死んだ。またアイラインが死んだ。あなた本当に涙腺弱いですね。そんな優しいところも好きです。安西くんに吠えてるみねくんもお兄ちゃんらしくて愛しかったので君は2021年も素直で可愛いそれでいて欲しいなと思いました。
 
 
 

総括

「好きなものは好きな人が守らなきゃいけない」と平野座長は言い、「舞台はお客様が守ってくれているもの」と且弥座長が言いました。不要不急、必要のないものなんて位置付けに置かれ、挙げ句何度も打ちのめされて来たこの界隈、辛い一年が待ち受けていたなと思いました。
大変私事ですがるひま先行に一括で全公演分のチケットを用意してもらった際「こいつとうとう私にデレよったぞ…」と感想を抱く程度、るーのチケットに恵まれぬ人生を過ごしてきた私です。イープラのマイページで固まった在りし日の10時を忘れることはありません。発券してもう一回逝きかけたので今年は相思相愛ムーブでお送りしたいと思います。
それと同時に、別軸で、少しでも早く終わって欲しくてたまりませんでした。こんな毎日不安で苦しい日々もう嫌だと、ほぼ二か月ずっと苦しかったです。毎朝るーちゃんのツイートを見てからしかチケットの裏面にネームカードを貼れませんでした。楽しみと同じくらい、不安で不安で仕方ありませんでした。本当に、本当に終わって良かった。緞帳が降りた向こう側で俳優陣の歓声が聞こえて涙ブワッて出た。本当に終わってよかった。
 
はー楽しかった!幸せでした!ありがとう!!終わった!!!ばんざーい!!!! 
 
 
 
 
 
例年通り、こっから下わたくしごとばかりです。本編と関係ないです。
 
 
 
 
 

諸々

オンラインガチャ

今年は全97種。
魔法使いの魔法陣絶対に作ると意気込んで3万回したら魔法使いアクスタ自引き0でこの世を恨んだ。
※正月無事に残り60連回して魔法使いアクスタ自引き0ですしばくぞ。120連しようが出ないものは出ない。
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紅白饅頭と交換によって嫁に来たアクスタくん。
 

グッズ

事後通販で全部買おうと思ってたから今現在手元にガチャしかない。ガチャ食って正月生きる。
 

すきやき10

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お、お、お、お、お、おいしぃい~~~~~~ね!アルコールを手に吹きかけられ入場し流れるように食べ外に出されるのめちゃめちゃアトラクションだった。
 

花やぐらグルメ

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私は花やぐらのカレーを食べないと年が越せないので今年も年を越せてよかったです。サンドイッチ今年も美味しいです。
 

ホテル

GOTOが途中で止まってしまいましたが距離的な問題でもうめんどくさかったのもあってそのまま今年はトラスティくんに泊まったよ。(徒歩1分)
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ワガシロデーーース!!!!!!!(前日入りしたよ)泊まってみて分かったがもう一生トラスティ君から離れられない宗派替えする。三日三晩風呂に入ってユーチューブ見てた!!!!!!テレビが大きい!!!!!好き!!!!!フロントのみなさんが優しい!!!実家!!!!!!おまんじゅうが美味しすぎるお蕎麦も食べたかった!!!!
 

往復

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\往復飛行機だよやったねみうちゃ~~~~~ん/
 
全部コロナのせい!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
愛する夜行バスと一年お付き合い出来ておらずブチギレの呼吸。
 
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小松雪の関係であわや欠便になりかけたしいい加減にしてほしい雪。なんとか辿り着けてホッとしたし地元戻ったら10cmくらいで我々はずっと2018の傷が癒えぬ国と成り果てている。悲しみ。もう不安過ぎて440円するソフトクリーム朝から食べちゃった。完全にバグってためっちゃ美味しかった。
 
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お年始の富士だよ~~~!!縁起がよよいのよ~~~~い!!!
 

席割の話

S1席の定義(1~15列)を踏まえると
花道なしの914席(最前列32席 センブロサブセンの15列まで465席 サブサブセン76×2の152席)マックス入れて617席。
内、今回は12/28昼~12/31昼までは70%(カウントダウンは90%)
 

カウントダウン以外 32/431
カウントダウン   32/555

 
ちなみに普段のS席であれば花道有で1304席。最前列は28席
 
つまり通常 28/1304
 
それに比べたらそりゃ今回最前来る確率は跳ね上がってるんですよ。
体感S1はほとんど入ってたように思うしS2分の右左がほぼ使われてないニュアンスに感じた。私事だけで見ると6/8公演は隣居なかった。これが中抜きなのか欠席なのかは私には判りかねるのでなんとも言えませんが。謎だったなあ。おもろかったですけど。新鮮でした。
 

コロナ対策

除菌シート・手ピカジェル常備。口開けない、顔触らない。絶対顔触るって思ってたので手袋。
あと約一週間以上会社では腫れ物のように扱われる予定です。咎人なのか私は…?
 
 

終わりに。

新年だなあ、と雪の中家に引きこもりながら穏やかな顔をしています。季節感はない。
2021年はどんな明日が待っているんだろうねハム太郎。早速不穏な気配に顔をしかめては居りますが。
いつもの年末を守ってくれてありがとうるーちゃん。しばき倒しながら愛してる。めちゃくちゃ大変だったと思うけど、本当にありがとう。ゆっくり休んで欲しい。
 
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何はともあれ……あーーー楽しかった!!
 
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またね、私の実家。LOVE!

*1:うがいうがいうがいうがいうがいうがい

*2:売られた喧嘩は買うぞ